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伊藤忠兵衛記念館

[2017年4月10日]

ID:585

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表紙
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見出し 初代

    現在の大手商社の伊藤忠・丸紅の創始者で近江商人の筆頭と上げられる
   伊藤忠兵衛は1842年に繊維品の小売業を営む「紅長」の家に生まれました。
   忠兵衛は17歳で近江麻布の行商に出かけ、長崎の出町で外国貿易の盛んな
  状況を見たことに刺激を受け、彼はついに我国の貿易のパイオニアと言われる
  ほどになったのです。
   彼は、明治5年に大阪本町に繊維問屋の店「紅忠」を開設しました。開店と同
  時に忠兵衛は、近代的な経営方針を打ちだしました。
  それは、
   1.店員の販売権限と義務の明確化
   2.社内会議制度導入
   3.利益三分主義(本家・店・店員への配当制度)
   4.運送保険の利用
   5.洋式簿記と学卒の採用
   6.貿易業への進出  
  などでした。いずれもこれらは当時においてはきわめて革新的なものでした。
   この時代は伊藤忠本店など5店を経営するかたわら、銀行・造船・製紙・貿易
  ・保険などの事業も行いました。また、豊郷の村長も務め郷土人にも愛されま
  した。これは、初代が心から自由を愛し、相手の人々を思いやることを常に信
  条としていたからです。現在の伊藤忠兵衛の本家は、「見越しの松に黒い塀」
  が中山道に面して、ひときわ目をひきます。

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見出し 2代
   明治36年に初代忠兵衛が61歳で他界し、その通夜の席で次男・精一が17歳
  の若さで父の跡を継いで二代忠兵衛を襲名しました。この後継者指名を行った
  のは、初代の妻、八重夫人でした。そして八重は二代忠兵衛に伊藤各店の役職
  には就かさず、丁稚小僧扱いで一からたたき上げると発表しました。これによっ
  て伊藤本店への入店から5年の間、得意先に商品を担いで訪問する「地方回り」
  などの下積みを重ね”帝王学”を学ぶこととなりました。
   明治42年、イギリスに留学した忠兵衛は、外国商館を通さず直接イギリスと商
  売をすれば、中間の利潤がカットされ日本の国益になることに気が付きます。こ
  の経験が、今日の日本の「総合商社」の原点となっています。また留学中は、ドイ
  ツ、フランスからも織物を仕入れて日本経由で韓国にも輸出するなど、初代忠兵
  衛の持ち下りの国際版として「総合商社」の3国間貿易の草分けとなります。  
  
   イギリス留学から帰国した忠兵衛は、本格的な国際化に向けて、海外の営業
  拠点づくりに奔走します。大正初期には、綿布は輸出を柱とし、販路はアフリカ東
  海岸にまで及び、アメリカから紡績機の輸入などで着実に業績を拡大していきま
  す。その後、「伊藤忠商店」は本家の「紅長」と合併、「丸紅商店」が生まれ、現在
  の「伊藤忠商事」、「丸紅」へと発展していきます。

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見出し 初代妻

   明治5年、初代忠兵衛が大阪に店を構えた時から、豊郷本家における初代
  夫人、八重刀自の目覚ましい活躍が始まりました。
   大阪店で使用する江州米や八日市産のたばこの選定、味噌や梅干しの漬
  け込みをはじめ、毎年夏には大阪店のふとんを江州に持ち帰り、洗濯の上仕
  立て直ししていました。さらに、大勢の店員の盆、正月の着物の仕立てから下
  駄の調達まで行き届いた心遣いをしていました。特筆すべきは、八重刀自が
  初代忠兵衛の力強いアシスタントとして、江州での近江麻布の仕入れを一手
  に切り回していたことです。二代忠兵衛は「数万反の麻布を1日に発送すると
  きの総指揮から食事・弁当の準備まで全部母が主宰しておったが、いわゆる
  ケーバブルな人であった。」と回想録の中で述べています。 
   八重刀自のもっとも重要な仕事は、新入店員の教育でした。当時伊藤忠本
  店に見習い店員として採用されると、まず豊郷の本家で1カ月、八重刀自から
  じっくりと店員としての行儀作法や、そろばん等必要な教育をほどこしていまし
  た。入店後に店員が問題を起こした場合も、直ちに豊郷本家へ送られ、再教
  育されるのが常でした。
   晩年、八重刀自は二代忠兵衛に「私はたくさんの子ども用包装育ててきた。」
  と述懐していたとのことです。
   この豊郷の本家こそ、現代における社員研修所の先がけと言っても過言で
  はないはずです。
 

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≪ 伊藤忠兵衛記念館 ≫

 住 所:滋賀県犬上郡豊郷町八目128-1
 電 話:(財)豊郷済美会
      0749-35-2001
 メール: toyosato@solid.ocn.ne.jp

 H  P : http://toyosatosaibikai.or.jp/(別ウインドウで開く)

リンク:伊藤忠商事株式会社 http://www.itochu.co.jp/ja/about/history/memorial

 

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電話: 0749-35-8111

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