阿自岐(あじき)神社
- [公開日:2022年1月18日]
- [更新日:2022年3月30日]
- ID:102
1500年前の最古の名園
豊郷町安食西 電話0749-35-2743
道路沿いに石灯籠がずらりと並び、それに沿って美しい庭園が続いています。庭園は池泉多島式と呼ばれる様式で、池の美しい曲線を描いた広がりと、木々の緑がなんとなく神々しい雰囲気を漂わせてくれます。
この神社に祀られているのは、アジスキタカヒコネの神で阿自岐氏のことです。阿自岐氏はかなり高貴な百済系の渡来人で、この庭園づくりに、日本に漢字を伝えた王仁氏を招いたといわれています。それはなんと今から1500年も前の事ですから、まだ庭などなかっただけに、阿自岐庭園は古代豪族の憩いの場となっていたのでしょう。これは日本最古の庭園の一つともいえます。また、この地域が安食と呼ばれるルーツは、やはり阿自岐氏からきたと思われます。阿自岐氏が近江に来て美しい庭園を築き、心豊かに安らぐこの郷に住んだと聞いて訪れると遠く千数百年前、古代豪族の美の世界へロマンが広がります。